Adventurer3で木質フィラメント【印刷編】
こんにちは。たげです。
前回の「準備編」の続きです。
Nature3Dさんの木質フィラメントW418をFlashForge製3DプリンタAdventurer3で印刷してみました。
実際に印刷
以前PLAで印刷したおみくじスタンドを若干アレンジして印刷しなおしました。
下の写真が完成品です。
表面加工や着色はやっていません。
サポートと枠を取って、ぽつぽつとフィラメントが飛び出た部分を切っただけです。
積層がまるで木目♪
宝登山神社のお守りを載せてみました。
左の白いのが元々使っていたPLA製のものです。
木製風なのでシックリします。
使用感
木目は美しいですが、フィラメントが柔らかいのでプリンタの設定を出すのに時間かかりました。
TPUみたいな粘りもなく、割と簡単に割れます折れます。
最初PLA感覚で扱っていろいろつまづきました。
つまづきポイント
- プレートからはがれ易い
- プレ押出でフィラメントが長めに出てくる
- サポートが印刷中に崩れてくる
- サポートがはがれ易い
- 折れやすい
- 糸は引かないが枝が生える
試した対策
- プレ押出中に余分なフィラメントを手で除去(はがれ防止)
- 外壁の厚さを厚くする(強度向上)
- 枠を10mmつける(はがれ防止)
- ライン形サポート同士の間隔を狭める(サポート強度向上)
- ライン形サポートの厚みを厚くする(サポート強度向上)
- サポート印刷スピードを落とす(サポート品質向上)
- 取消の長さは3mm(枝対策)
その他の設定
- 温度はヘッド160度、ベッド0度
設定を調整して印刷した時の写真です。
上記の対策でつまづきポイントは大体改善されたと思います
まとめ
フックのような力の加わる物の作成には向かない思います。
プリント中の歪みはほぼ無いです。
曲面に現れる層が、木目に見えてとても味わいがあります。
サクサク削れて形を整えやすいですが、木目が荒れるので目立つところは避けた方が良いと思いました。
強度のある部品と組み合わせて、装飾的に使っても良いかもしれません。
3Dプリンタで作成した物は冷たい質感の物のが多いですが、暖かみを演出できる貴重なフィラメントだと思います。
完成時の木目を想像しながら印刷するのが楽しい♪
FlashPrintの設定
今回使用したFlashPrintの設定を貼っておきます。
参考になれば幸いです。
でも、枝やラフトについてはほとんど触っていないので参考にならないかも知れません。